アウトドライ、ゴアテックス超え確実。〜奇跡の防水透湿素材

最終更新日

ゴアテックス系の防水透湿素材は、レインウェアの常識を覆しました。濡れないけど蒸れない、という相反する贅沢な要素を両立させる素材として、これまでのレインウェア界を席巻してきました。しかし!断言しちゃいます。アウトドライ(Outdry)は間違いなくその上を行く奇跡の素材です。今はほとんど米国コロンビアの製品でしかお目にかかれませんが、見つけてデザインさえ気に入ったら即買いです。ゴアテックス以上に雨をしっかりシャットアウト、耐水性・耐久性も抜群です。

さらにその耐水性の高さから、ダウンジャケットとの相性も抜群で、ダウン層に水がしみてきて防寒性能が低下する、ということもありません。そして当然ですが十分な透湿性を持ち、暖かいけどベタつかない究極のウエアといえます。無駄に雨の中を歩きたくなります。

<アウトドライのスゴイところ>

  • ゴムガッパ並みの防水性能なのに透湿性能も十分
  • ゴアテックス系の素材と異なり、絶対に水が滲みてこない
  • 防水スプレーなどでのケアが一切不要、経年による性能低下もなし
  • 1枚モノの素材のため、裏地が剥がれてこない
  • 風も通さずがっちりブロック
  • 光沢、柔らかさ、しなやかさ共にレザーっぽい風合い
  • ストレッチ素材でフィット感も抜群
  • シューズにもOutDry採用のものがあり、こちらも長靴並みの抜群の防水性

<少々気になる点>

  • 非常にユニクロっぽいOutDryのロゴデザイン。ラインナップを通してもう少し小さくていい。OutDryエコの緑色のチョイスは個人的に疑問。
  • 素材表面がどうしてもゴムっぽい生地になる。クロス=布的な表面のラインナップはない。

■水濡れテスト

まずはゴアテックス系の素材です。2年ほど使用したウェアです。クロス系の生地で気に入っており、着用回数は2年で20回ほどです。表面の撥水は少しくたびれてきています。完全に乾いた状態から水を当ててみます。

まだ撥水が効いているのでバシバシ水を弾いています。そこから5分程度経過すると・・・

水が撥水層を突破して表面のクロス地に染み込んできます。ゴアテックスの防水透湿層はクロス地のさらに内側にあるので、表面が濡れてきたからといってすぐにウェア内部が濡れてくることはありませんが、ウェアが水を吸って重くなり、さらに水を当て続けると次第に少しずつ水分がウェア内側にも滲みてきます。1時間以上雨の中で歩き回ると、もう一層下のウェアまで濡れてくる感じです。

同じようにアウトドライでも実験してみます。こちらのウエアも2年モノです。20回程度着っぱなしで、水分や汚れの拭き取り以外のケアは一切していません。水をかけたときの流れ方はまさしくゴムガッパと同じです。ハデに弾き飛ばすでもなく、淡々と水を受け流している感じです。

もちろん、水の冷たさは感じるのですが、生地そのものは全く濡れません。そして、いくら当て続けても滲みてくる気配はありません

ペタッと水がウェア表面に残っていますが、ずっとこのままです。いくら雨に打たれ続けても、何も変化しません。しかもウェア内の湿度は放出し続けてくれます。これってものすごいことです。

初めてアウトドライのウェアを買ったとき、この素材について実は知りませんでした。アウトドライのフード付きダウンジャケットだったのですが、まずそのゴムガッパ並の防水性に驚きました。雨が降るかどうか微妙なときはこのウェアを着ているだけで特に傘を持って出なかったのですが、それで困ったことはありません。また真冬の氷点下、屋外で過ごした後にそのまま暖房の効いた電車や車に乗っても、ウェア内が暑かったり蒸れたりすることもなく、まさに衣服内はエアコンが効いているような感じでした。その後、アウトドライについて調べていくうちに、気づけば2着ほど買い足していました。

こういった機能性ウェアは、いろいろな環境で着てみて初めてわかることも多いです。ちょっと高価なジャケットだけに、購入をためらってしまうかもしれませんが、この記事が少しでも参考になればと思います。

BB1100

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

コメントする