初代iPhone SE・スマートフォン史上最高傑作

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誰もが使っているスマートフォン。その革命的デバイスを初めて世に送り出したのは、天才スティーブ・ジョブスです。その彼をして、ユニバーサルな理想的プロポーションとして規定されているのが実はiPhone4S。タブレットではないスマートフォンはあくまで超高機能の電話であり「片手で操作できる」ことが理想です。さすがにまだiPhone4Sを使っている人はいないと思いますが、その4SのDNAを今でも唯一受け継いでいるスマートフォンがiPhone SEです。

出っ張りのない、潔いデザイン。バシッと迷いのないラインで構成されたガラスとアルミニウムの極めてシンプルな造形は、私達が最も身近に手にすることのできる洗練されたアートオブジェそのものです。その最高の造形に盛り込まれた最高の機能。あらゆる作業に必要十分な高精細で美しい4インチRetinaディスプレイ、iOS13時代にも十分に適応するA9プロセッサ、1200万画素を誇る背面カメラ、速やかな指紋認証が可能なホームボタン。いまはほとんどなくなりつつあるステレオヘッドホンジャックや今もって高音質なラウドスピーカー、一日中使用しても十分な容量のバッテリーなど、これ以上の機能はもはや必要のない、至高のスタンダード機です。

片手でスマートフォンを操作できるメリットは計り知れません。電車内で手すりにつかまったまま操作できること、買い物かごを下げた状態でラインを打ち返す必要があるとき。片手操作ができるということは、画面の隅々まできちんと指が届くということです。片手ですべての操作が完結し、反対側の空いた手には、無限の可能性が残されている、ということです。

スマートフォンが小さいことの意味は、その使用時間からも説明ができます。あなたは一日のうちに何時間、スマートフォンを使っていますか?それ以外の、スマートフォンを使わずにただ身につけている時間を考えると、スマートフォンのサイズ感とは、実は使っていないときのほうが重要と言えます。

ポケットに入れて持ち運んでいるとき、ポーチに収めて移動しているとき。スマートフォンはその8割以上の時間が「運んでいるだけ」の時間です。iPhone7にしてもXにしても、ちょっと大きなディスプレイのために、十分以上の性能のプロセッサやカメラのために、重くてかさばる5インチの電子機器を常に持ち運ばなければならないのです。

例えばiPhoneXの重さは174gあります。結構ずっしりきます。かたやSE、113gです。Xのほうが1.5倍重く、その重量差の60gは「単3の乾電池3本分」に相当します。またサイズも幅で7.1cmと5.9cmと1.2cmの差があり、本体を持った感じのサイズ感は「握り込めるSE」に対して「横からつかんで落ちないように持つX」の違いがあります。この差はとても大きいです。SEはもう、手から落ちる気がしません。

4インチディスプレイについても、これ以上のサイズは本当に必要でしょうか。10年前のガラケー時代、私達は3インチ以下のディスプレイで、あらゆるやり取りを行っていました。最近は5インチ以上のディスプレイのスマホが主流になりましたが、「大画面」と言われる6インチクラスのスマホでも、所詮は6インチです。8インチクラスのタブレットにすら遠く及びません。なので、スマホ=携帯するデバイスとしては4インチで十分なのです。

私の手元にはSEをはじめ、7以上の大きなスマホもいくつかあります。

何度もSIMを入れ替えて、大きなスマホに乗り換えて使ってみたところ、慣れとはエライもんで、もちろんすぐにちゃんと使えるようになるのです。ですが、ふと思い出してSEを引っ張り出して握り込んだ瞬間、SIMはまたSEに戻っていってしまいます。それほど衝撃的な「握り込み」の感覚です。そして、比較すればするほど、A9プロセッサはまだまだ使えますし、カメラも十分な性能です。バイブレータの振動のキレなんかはさすがに7以降の機種とは違ってひと昔感ありますが、そんなもん、このサイズ感の違いに比べれば誤差の範疇です。

繰り返しますが、iPhone SEがスマートフォン史上最高傑作たる所以は、この普遍的なミニマルデザインと、必要十分な機能、またOSの高い完成度とハードウェアの融合による蓮の葉を流れ落ちる雫のようになめらかに指が滑る操作性。つまり、Androidスマホにはないカッチリとしたプロダクトとしての圧倒的な完成度とスマートフォン本体の類まれな芸術性です。そしてそれが今ならヤフオク、eBay、Amazonなどあらゆるマーケットでなんと1万円から手に入ります。

世界最高のモバイルOSであるiOSを搭載した高機能コンパクトスマホ、iPhone SE。不世出の鬼才、スティーブ・ジョブスが作り上げた史上最高の作品であると確信しています。

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