原油のこれから:投資は引き上げたほうがいい。

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原油がいい感じで上がってきてはいますが、そろそろ引き際でしょう。最後の売りチャンスですので、利益を確定してさっさと楽になりましょう。

コロナでガツンと原油価格が下がって以来、チャンスとばかりに全力買いを入れた方も多いと思います。それは非常に正しい選択でした。で、そこからおよそ倍以上の価格に上がり、投信やETFで資産を大幅に増やした方もたくさんいます。

ですが、石炭が石油に駆逐されたのと同じように、石油のマーケットは今後ますます縮小していきます。長期的に見るとそんな感じで分が悪いのですが、では短期的にはどうでしょうか。

これもまた、これ以上の価格は期待できない流れです。現在の原油の需要は回復していく予想ですが、生産を絞ってきたOPEC各国は需要増加に合わせて供給量を増やそうと手ぐすね引いて待ち構えています。需要が増えても供給量も増えると必然的に価格も下がります。要するに、原油価格は産油国によってコントロールできるわけです。80ドルに上がるまで、減産を続けるとは思いません。実際、OPECプラスは3月からの減産緩和、つまり増産を計画しています。

さらに、アメリカのシェールオイルの採算ラインは50ドルとされており、原油価格が50ドルを超えてくるとシェールオイルの生産が再開され、これもまた増産→価格低下の要素となります。

また、大きなトレンドで言うとアメリカドル/円が降下中で、円高になりつつあります。これはアメリカがコロナ対策で何百兆円規模の財政出動を行っていることに起因します。このお金はどこから出てくるのか?アメリカ国民の税金?

いや、違うでしょうね。慢性的な巨大赤字を抱えているアメリカのことです。政府が国債で資金調達するのです。で、その国債を引き受けるのがFRBで、その国債をドルを刷ることで消化する。そして、アメリカの市中にドルがさらにあふれることになります。インフレです。

ドルのパワーが弱まることで、原油の価格は見かけ上、上がるのですが、逆にこれを円建てで回収しようとすると、すでにドルが弱いのでそんなに儲からなくなります。

例えば1バレル50ドルだったものが60ドルに上がったとします。ですがその要因がドル安によるものだったとした場合、円に戻すといくらになるかを考えていく必要があります。つまり、1バレル50ドルのとき、1ドルが120円だったとします。そうすると1バレルは6000円になります。で、今度1バレルが60ドルに上がって浮かれているときに、ちょっと待てよ、ドル円はいくらだっけと計算するとおお、1ドル100円じゃないですかと。じゃあ1バレルは結局6000円だよねと。

円建てのファンドで原油を運用していると、こういうことが起こるのです。原油価格が10ドル上がっても、ドルが弱ければ差し引きゼロってことです。で、米ドルを使うような生活をしている場合でも、アメリカの物価自体が20%上がっていれば、儲かったことにはならないのです。ちょっと前まで100ドルで買えたものが今120ドルしていれば、原油で20%儲かったように見えても実際は儲かってないですよね。これは要注意です。

じゃあ、どうするかと言うと、純粋にアメリカの株式市場に投資しましょう。個別の銘柄は難しいので、ズバリおすすめはS&P500のインデックス商品。投資信託でもETFでもどっちでもいいです。インフレになればそれに連動して株価も上がるので、チャンスです。今、アメリカはコロナ対策でジャブジャブおカネを刷っています。進むドル安、進むインフレですよ。

原油はいま完全に最後っ屁です。ここで逃げ遅れると、二度と浮上してきません。さっさと手仕舞いして、AI系とか自動運転系、あるいは原油とは完全逆張り、最近出たばっかりのESG系商品を購入しましょう。

BB1100

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