パワー倍増・自転車のこぎ方

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自転車に乗る時、どうやって漕いでます?あまり意識せずに漕いでるライダーが多いと思います。

またぎ、踏み込み、進む。

ただそれだけ、という方がほとんどだと思います。でも!ほんのちょっと意識するだけで、自転車の進み方は劇的に変わります。もう、ほんとにパワーが倍になったかのような。重い電動アシスト自転車もいらなくなり、運動強度も上がる。そんな不思議な自転車の漕ぎ方について、解説していきます。

■車のエンジン

車とかバイクに詳しい方なら知っていると思いますが、昔、2ストロークエンジンという、軽くてハイパワーな、それはそれは反則なエンジンがありました。250ccのエンジンなのに500ccのパワーを誇っていたホンダのスポーツバイク、NSR250なんかが有名です。

で、なんで2ストロークエンジンはこんなにもパワーがあるのか?

今のエンジンはほとんどが4ストロークエンジンです。4ストロークエンジンとは、4ストロークの間に一回爆発が発生するエンジンのことです。一発の爆発で回転軸が上から下行って1ストローク、また下から上に行って2ストローク、回転しているのでそこからまた下に向かって3ストローク、最後、上にまた上がって4ストローク。つまり一回の爆発で4回行程があるエンジンのことです。

2ストロークエンジンは、エンジンが1回転=2ストロークする間に一回爆発してエネルギーを発生させます。4ストロークエンジンと比べて、同じく回転数で倍の爆発回数なので、自ずとパワーも倍になります。まぁ、燃費も倍に悪くなりますけど…。

■自転車をこぐ=ペダリングへの応用

この考え方を自転車のペダリングに置き換えてみましょう。普通、自転車に乗る時、ペダルを踏み込んで漕いでいると思います。ペダルが上から下に行くときにグッと力を込める。で、一回転ごとに一回ペダルを踏み込む力が発生しているので、自転車をこぐときは2ストロークエンジンと同じ行程です。

オレンジの矢印が前=進行方向:点線矢印のタイミングで脚に力を入れる

脚の力は強いので、それだけで自転車とあなたの体と積んだ荷物を強力に前進させます。平地では自転車を押し戻す力が無いので、それで十分ですよね。

登り坂やもうちょっとキビキビ走りたいとき、少し漕ぎ方を変えるだけで、劇的に進むようになります。

☆1ストローク化

まずは、ペダルを踏み込むことと同時に、脚を上げてくることに意識を集中します。

例えば最初に右足を踏み込んだ時、左足はペダルに乗っていますよね。で、右足の踏み込みパワーで、漠然と左が自動的に上がってくる。

脚の重さって知ってます?太ももあたりから下だけでも片脚で体重の10%、5〜8キロは余裕であります。もちろん人によりますが。

で、ペダルを踏み込んだときに反対側の足を漠然と乗せているだけだと、その数キロ分のパワーを確実にロスします。地面に伝わる、走るためのパワーは、以下のようになります。

こぐ力−自転車の機械的抵抗−空気抵抗−反対の脚の重さ=走るパワー

数字にすると

100-20-5-20=走るパワー55

で、イメージですが55ぐらいですかね。

ここで、足を引き上げるときに、引き上げる足をグッと上に持ち上げるように意識します。右足を踏み込むときに、左脚全体をペダルからやや浮かすように、持ち上げます。いわば1ストローク化です。

ペダルの踏み込み時と引き上げ時に脚の力を使う

すると、先ほどの数式では100-20-5=75となり、ロスが半分になります。それだけで走るパワーは1.36倍になります!すごいでしょ?

そのパワーはどこから出てきたかというと、脚を引き上げるのに使った筋肉です。普段、漠然と自転車に乗っているときには使わない筋肉です。

☆ロータリー化で更なるパワーを!

ルマンを制した奇跡のエンジンがあります。そうです。マツダのロータリーエンジンです。2ストロークエンジンにも増して、軽量化コンパクトでハイパワー、極悪な燃費。あのエンジンはもう、考え方からして違います。回転域のほとんど全てで、エネルギーを発生するし続けるメカニズム。ルマンでも優勝後に使用禁止になった、それはクレイジーなエンジンです。ちなみに1回転で3回爆発します。

その考え方は、ペダリングにも応用できます。ペダリングの回転全域で、しっかり脚全体を使っていくことです。具体的には回転域全域で、脚のパワーをペダルに伝える。

足をしっかり回して回転全域で脚に力を入れる

全域とは言え、だいたい上の図のように4つのゾーンにわけられるので、それぞれのゾーンで足を下、後ろ、上、前と積極的に動かし、回転全域でペダルにパワーを伝えます。それぞれのゾーンで使う筋肉が違うので、意外と疲れません。疲れない上に速いのです。

ぜひお試しくださいな。

BB1100

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